<今回は、初級~中級向け>
今回は、英語の音を聞くときに、
知っておくと聞きやすくなるお話です。
(英語が話せる人のあたまの中
その1、その2<中初心者向け>、その3もあわせて、ご覧ください)
「映画の英語が聞き取れない」と言うのを
よく耳にします。
英会話の先生や教材は聞き取れるのに、
映画はなぜ聞き取れないのでしょう……。
理由は……「速いから!」
そのとおりです!(笑)
では、なぜ速いと聞き取れないのでしょう。
それは、ただ早口だからではなくて、
早くしゃべるために、ネイティブが
省エネして発音するからですね。
たとえば、
Do you want to join us?(一緒にどうですか?)
↓ こんな感じに聞こえます
ドュ ヤ ワナ ジョイナス?
英語の音は、くっついて、消えて、変わります。
Do you →ドュヤ
want to →ワナ
join us →ジョイナス
スピーディに話すための省エネで
want to の t t とつながる音は、消して、
join us の nu はくっつけて ナ に変化。
くっつく、消える、変わる
となってしまうわけです。
専門的には、リエゾン とか リダクションとか…、
でも、それは置いといて、つまり、
書かれた通りに発音されない
というわけです。
もうひとつ、おなじみのフレーズです。
↓
イー ワー カン
are「ア」とw「ウ」がくっついて、
「ワ」に変わっちゃいました。
「ム」も丁寧に発声してくれないと、
「ン」と聞こえてしまいます。
もちろん、話し方は人それぞれながら、
こんな風に、文字と音が違います。
(英語特有の抑揚も関係してきますが、
それはまた次に。)
youは、上記のように前後の並びの音で、
言いやすいようにいろんな音に変わります。
ウッジュライク~?
アイガッチャ・アイガッチュ
たくさん見ているとわかるように、
●子音と母音が隣り合わせたときに、
くっつけてしまうと言いやすい、
●同じ音なら消してしまう……
など、およそのルールがあります。
といったわけで、
映画は、ネイティブの日常会話のスピードです。
日常の会話のスピードでは、
文字と、話す音は違う、と意識すると、
ずっとリスニングがやりやすくなりますよ。
・*☆【ちょっとひとこと】☆*・
学生時代に、映画批評のクラスをとっていました。
先生が日本マニアで、私はアメリカで
日本の古い映画を見ました。
スターウォーズの着想元となった
黒沢明監督「隠し砦の三悪人」「七人の侍」や
小津安二郎、溝口健二 両監督の作品など。
予習のため映画を借りて家で見ると、
日本語で聞きながら、英語の字幕。
すると、日本語で言っていることが、
こんな風に英語に訳されるのかと、
違った視点からの勉強に。
通訳さんみたいに、
日本語から英語に置き換える
練習にもなりました。
そしてアメリカの映画マニアたちの間で
とても評価が高かったのが、
伊丹十三監督の「たんぽぽ」でした。
感想は「Fantastic ! すばらしい」だそうです。
この英語字幕は、とてもおもしろかった記憶があります。
牡蛎を手から食べるシーン、
生たまごのキスシーン、
食事のシーン
歯医者さんから顔をだす引きの映像……
海女さんや、着物のおじいさん、
映画のテーマのラーメンなど、
海外の人にはエキゾチックかもしれないですね。
ご興味のある方、すっかり忘れている方、
機会があったらご覧ください。
食べ物の扱いや映像がおもしろいです。
私も、だいぶうろ覚えで……また見てみます(*’▽’)。
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