昔ながらのサクマ式ドロップスが来年1月で終わりだそうですね。でも、サクマドロップスは続投!? 「急騰するコスト」を英語でsurging cost、「原料」を英語でraw material。赤と緑の缶の違いの謎も……
コスト急騰 英語 surging cost
原料 英語 raw material
The Japan News November 10, 2022 より一部抜粋(対訳をとりやすいように、なるべく冒頭から訳しています。日英表現が色で対比になっています。)
【本文】
A Tokyo sweet manufacturer famous for its Sakuma-shiki Drops canned candy will cease operations on Jan. 20, it has been learned.
缶に入ったサクマ式ドロップで有名な、東京の製菓メーカー来年1月20日で操業停止するそうです。
「サクマ式ドロップス}75グラム入り150円(税抜)、115グラム入り200円(同)
Toshima Ward-based Sakumaseika Co. has informed its business partners it will not be able to continue operations due to “surging costs of raw materials,” among other reasons.
豊島区に拠点を置く佐久間製菓は、取引先に“原材料のコスト急騰”などの理由で今後の操業が難しいと知らせているとのことです。
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・*★【ちょっとひとこと】★*・
子供のころ、祖母がサクマの缶をカラカラと鳴らしては、ポンと口にほうりこんでくれたものでした。カラフルで楽しかった。
明治期の終わりに店頭に並び始めたサクマドロップスは、野坂昭如さんの小説「火垂る墓」が1988年にジブリでアニメ化され、人気が再燃したのだそうです。
小節の冒頭で主人公が亡くなるシーンほか、妹との大切なモチーフとして登場するドロップスの缶。豊かさと、その終焉を象徴としていたように思います。 にほんブログ村
そういえば、ドロップスには緑色と赤色の缶があるけれど……この佐久間製菓はのちに兄弟でのれん分け↓。今回の操業停止は赤い缶のほうだそうです。
サクマ製菓 サクマドロップス 緑色の缶☚ 続投
さて、野坂昭如さん作・小説「火垂るの墓」は饒舌で衝撃的な筆致と内容でした。短い作品なので、今のこの時代にぜひ読んでいただきたいです。
そして駆け出しの頃の記者会見で、質問がお気に召さなかった野坂さんが、私の目の前にいた記者をマイクで殴ってワイドショーネタになったのも、また衝撃でした^^;。
饒舌な文体で、破天荒、豪快な作家さん。その小説に登場したドロップスは、印象的なモチーフでした。
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